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オレたちは今いた部屋をそっと出て、秘密の階段のスイッチを探すために、となりの部屋へと移動していた。
でもそのとき、オレたちは出会ってはいけないその相手と遭遇し、息が止まって心臓がドクンと飛び跳ねた。
「グルーミーだ……」
その巨体のドーベルマンは、オレと祥子という獲物を見つけると、猛然とオレたちの方へと走ってきた。
狂犬グルーミーが、亮平の首に噛みつき、亮平の首が胴体から離れたその瞬間がオレの頭をよぎっていく。
狂犬グルーミーは絶対に戦ってはいけない相手だ。
オレたちは今すぐ狂犬グルーミーから逃げなくちゃ……。
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