世界の端っこ

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世界の端っこ

ひどい雨だった。誰のせいでもない雷鳴が轟く。あまりに突然で、あまりに冷たく、そして重かった。 昔から、ずっとそうだ。 消えてしまえと、己を呪った。 消えてはいけない者なら、それなりの待遇を受けられるのに。 ねぇ。 私は君すらも 一番大切なものにしてしまったから 失ってしまったのかな。 その日は本当にひどい雨だった。
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