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勘違いされるといけないのでもう少し詳しく言っておくが、ただのアイデアはたいした意味を持たない。
率直に言えば、アイデアなどだれにでもいくらもあるのだ。それを社会や会社・現場のルールに則って実施することが重要であり困難なことなのだ。
1%の閃きは役に立たない。それを99%の努力で実施して始めて役に立つものになるのだ。それを勘違いしている人は実に多い。
さらに、改善という仕事はそれだけでは終わらない。その作業に関連する規定類の改訂が必要だ。
変更した作業を定着させるために、規定類の改訂は絶対に必要なものなのだ。それが歯止めとなる。それをしないと作業者が変わったら作業も変わった(戻った)ということになりかねない。
作業者はどうしても慣れ親しんだやり方に固執する。だから知らないうちに元に戻してしまうことも珍しくないのだ。
それでは改善の意味がない。
そうした事態を避けるために、現場には規定類というものがある。世間でよく言われるマニュアルは規定類のひとつだ。
作業注意書、作業要領書(マニュアル)、QC工程表、認定書、検査規格書などなど、製造現場には知らない人が見たらびっくりするぐらいの規定類が存在している。
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