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改善をするだけの商売が成り立つのか、と思われる向きもあると思うのでここで説明しておこう。
成り立つのだ。
例えば、改善をして削減できた効果金額の10%を僕が貰うとする。僕がいなければできなかったことなので、会社はなにもせずに（僕を雇うだけで）90%もの利益を得るのだから丸儲けである。
問題は取り分10%に過ぎない僕の生活が成り立つのか、ということになるだろう。そこでこんな簡単な計算をしてみよう。
僕が改善をして月額100万円の効果を出したと仮定する。
実際の改善ではコンスタントに効果金額がでることはない。500万の月もあれば10万の月もある。わかりやすいように単純化した仮定で話を進める。
最初の月。100万の効果金額だから僕の月収は10万円ということになる。それでは年収はいくらになるだろうか？
10万×12ヶ月で120万だと思った人は、自分の頭の中を疑わなければならない。
勘の良い人はもう気づいていると思うが、そうじゃない人のためにもう少しこの話を続けよう。
2ヶ月目はどうなるだろうか。この月も100万円の効果を出したのだから僕の月収は10万円。
なわけがない。
ここに気づいてもらえれば後は簡単だ。そう10万+10万で2ヶ月目の月収は20万円になるのだ。
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