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それまで5人でやっていた作業を、2人にしてしまえば3人は仕事がなくなることになる。その3人は解雇されることはないまでも、せっかく慣れ親しんだ作業現場を追い出される形になるのだから、時には恨まれることもある。
が、そんなことは知ったことでない。僕は無駄なことが大嫌いなのだ。
改善の第1歩は無駄を見つけることだ。どういうわけだかこれができる人は少ない。無駄をなくせ! と声高に叫ぶ本人が、実に無駄な作業を延々とやらせているという喜劇がどの会社にもある。
どこがどう無駄なのか。それがわからない奴が会社の生産性を落としているのだ。
だからこそ僕のような仕事が成立する。会社に縛られているなら彼らは迷惑そのものであるが、こうして自由業として仕事をするようになれば、むしろ僕の能力の引き立ててくれるありがたい存在である。もちろん、感謝する気持ちなどはさらさらないが。
僕はひと目で無駄がわかってしまう。自分で言うのもなんだが、これはある意味才能なのだろう。
大好物のハンバーグに、ほんのわずかピーマンが入っていてもすぐに気づいてしまう子供と同じだと思う。無駄なことがそのぐらい嫌いなのだ。
だが、無駄を見つけることを改善とは言わない。それをなくすか、代替え方法を構築することで初めて改善となる。そのためにはアイデア力と実行力、それにツール(QC、IE、品質工学など)を使いこなす能力がが必要だ。
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