アレ

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「は? 約束ってなんの――」 別嬪さんが俺の手を取ると体がパーッと輝きだした! 「ウオッまぶしっ」 気が付くと俺は地球を眺めていた。妙に清潔感溢れる未来的な室内の中でだ。 「今から百兆光年先のアッラチモノン星まで亜空間航行をします。地球時間では二分ほど。あちらではすでに婚礼の儀の準備が終っています。ああ、遂にこの日が来たのですね。私はとてもうれしゅうございます。あの時はまだ幼体で、貴方様に見合った淑女になれるか不安でしたが、努力の甲斐あって最上位種の姿になることが出来ました。これもひとえに貴方様への愛が成した奇跡。ああなんと素晴らしいことでしょう」 話を聞くにどうやらこの別嬪さんはあの時のピンクの妖精であるらしい。あれは夢なぞではなかったのだ。そして俺は人知れず人類初の星間結婚をしてしまった人間であるらしい。 なんともはやである。
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