Tue.

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遊園地は、そりゃもうキラキラのピカピカの夢のワンダーランドだ。 カップルで訪れるとしたら、さりげにしがみつけるお化け屋敷だったり、可愛い悲鳴で男性をキュンとさせるジェットコースターだったり、女子の策略が辺り一面に満ち満ちている。 でも龍一は、そんな美百合の謀略など、とっくに見透かしている様子で、ジェットコースターに誘っても、 「行ってこい」 と手を振るだけ。 「なんでっ!」 と文句をつけてやろうと見上げると、ピリッとした緊張感が、龍一を包んでいるのがわかる。 いや、あからさまに発露しているわけではないけれど、ずっと龍一を見つめてきた美百合にはわかる。 この人はなぜ、こんな遊園地なんて場所で、殺伐とした空気を辺りに漂わせるのだろう。
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