Mon.

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あの人は、絶対に可愛らしいタイプの花が好きだ。 前に、あの人のイメージぴったりの深紅のバラを一輪いけてみたけれど、残念ながら見向きもしてくれなかった。 黄色いマツヨイ草にはちょっぴり目線をくれ、水色のわすれな草にいたっては、そっとその繊細な指を伸ばして、花に触れてみたりする。 花がうらやましい、と正直に思った。
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