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「は?」 龍一が変な声を出した。 「今、『大好きなパパ』って言った?」 うん、言っちゃったかも……。 美百合はうなずく。 すると龍一は、そのまま固まったように、ずいぶんと長い間、頭をかしげていた。 だがやがて、 「わかった」 と言うと、美百合をふり切るようにして、部屋を出ていった。
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