お姫様②『クラリス・ド・カリオストロの娘』

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全く始末に困るとはこのことだ。親が遺した莫大な遺産で放蕩ギャル三昧。世界の中心は当然自分だし全人類は僕(しもべ)以外の何者でもない。オマケに名前で呼んでも顔を振り向けもしない。「姫」と呼ばない限り。実際世が世ならと言うか《お宝》が《古代ローマ遺跡》でなければ今『シンデレラ』ばりにメイドとして「姫」にお仕えしているこの私こそカリオストロ公国の(2代目の)姫君なのだが… 嗚呼また私を呼ぶケータイが鳴る。少しは名泥棒だった父親を見倣って貰いたいものだ。え? ルパン三世の娘よ!
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