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2.ある猫の章
2、ある猫の章
はい、あの方は私のご主人様なのです
そうですとも、私はあのお方に危ないところ
助けて頂いたのですから
あのお方にお仕えするのは当然なのです
はて、私はどなた様にお話ししているのでしょうか?
私には以前の記憶がございません
どこかから落ちて頭でもぶつけたのでしょうか?
ご主人様のお家の窓が開っけっぱなしになっていたものですから
ちゃんとご挨拶をして部屋の中に入らせてもらいました
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