4.ある学生の章

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4.ある学生の章

4、ある学生の章 母親に呼ばれて 家の奥から慌てて出てきたのは 車椅子の少女だった 思い出した いつかバイト先に母親と来ていた少女だ コンビニに来たのは初めてだったらしく楽しそうにしていたのを憶えている 少女は僕の顔を見てすごく驚いていた でも驚いたのは僕の方だった 少女の顔は僕が長い時間を過ごした彼女のものだった ぎこちない笑顔まで彼女とそっくりだった 少女の顔を見て 今までのことを全て理解した
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