デート

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デート

僕には少し記憶障害があるようだ。このことをずっと忘れていたが、最近になって少しづつ思い出してきた。どうやら僕は小さいときに歌を作っていたようだ。小さい頃僕はNHKの子供向け番組「お母さんと一緒」や、5分ほどの音楽番組「みんなのうた」などを見ていたのだろう。好きな歌手はピンクレディーとジュリーだった。十姉妹さえも歌を歌うようにさえずっていた。小さい頃はきっと、たくさん音楽を聞いていたのだろう。  ある日、よい歌と普通の歌の違いはなんだろう、と突然思った。それはいいメロディに、メロディと言葉の相性、3または4テンポのリズム、音のハーモニーとかだっただろう。今度は子供の歌と普通の歌の違いはなんだろうと思った。このことをきっかけに、誰かの助けを借りて子供の歌を作ったようだ。その後、このことはすっかり忘れてしまった。 僕が小学生のとき、僕は、(その時すでに芸能人だったかもしれないが)将来の芸能人に会った。僕は彼女と結婚したいと思っていた。ある日、彼女は彼女がよく知っている芸能人の大御所を呼んできた。大御所はいった。 「あなた、いたずらっ子ね。歌を歌いなさい。」 僕はその大御所のヒット曲を歌った。     
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