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それでも、
矢代の部屋に戻ることはなかっただろうが――。
「アキ」
「ん?」
「好きだよ」
ドキ――。
「…なに? 突然」
「突然じゃないさ。
…僕はいつだって君のことが好きなんだから」
(あ…そうか…)
アキは矢代と話していて気付いたことを思い出していた。
(正司さんも…不安なんだね…)
「俺も。
正司さん好きだよ」
「…ホントに?」
そういえば今まで、
ちゃんと言葉にしてこなかった――。
「なんでそんなびっくりしてるのさ。
俺達、
一緒に暮らしてる仲じゃん、
毎日同じベッドで寝て、
職場も一緒で…ラブラブじゃん」
「…アキ」
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