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「なんでかな。
俺、
正司さんのことは無条件に信じちゃってるから、
和己さんの話きいても平気だった」
「無条件?」
「うん。
なんか…正司さんなら大丈夫って…俺が勝手に思っちゃってる」
(和己――…)
「………」
正司はじっとアキの瞳を見つめた。
何の偽りも無い、
澄んだ眼差し――。
(和己…。
…今ならわかるよ。
愛することと愛されることの意味が…)
「正司さん?」
(今度こそ…僕はこの瞳を疑ったりしない――)
「なんだか…隙だらけで騙されやすそうだね。
アキは」
(アキと…生きていくよ)
「えー!? 俺、
いま愛の告白してたんだよ~~」
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