情熱戦隊シャレンジャー ピンクさんとレッド君の事情

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しばらくして赤神がすっと立ち上がり、背伸びをする。 「ピンクさんは、今日は帰ってからどうするんですか?」 「どうって?」 「あの、えっと。――今日はもう遅いから、夕飯とかどうするのかと思って」 「あぁ、コンビニで適当に買って済ませるつもりだ」 「だったら俺の部屋で一緒にメシを食いませんか」 「君の?」 怪訝そうに見つめ返すと、赤神は頭を掻きながら苦笑する。 「先日、実家のおふくろが野菜を大量に送りつけてきたんです。とりあえず煮込んだりしてみたんですけど、俺一人じゃ食べきれないし、残ったら捨てるしかないんで」 操は返答するのを躊躇する。昼間の事もあったし、以前はキスまでされた。のこのことついて行って本当に大丈夫なんだろうか。 けれど役者の僚は、シャレンジャーのメンバー全員が一緒の建物で、赤神の部屋は隣だ。帰路も同じなのに断るのも気まずかった。 そもそも今の彼からは何の下心も感じられない。だいぶきつく叱ったし、きっと諦めたのだろう。 「じゃぁ、今日だけ」 大丈夫だと言い聞かせ、操は赤神と一緒に屋上を出た。
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