第1章

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笑いながら答えると、 矢代の声にも笑いが混じる。 「おう。 ナベやんもシャワー浴びてスッキリしたらええわ。 酒は全部夕べのうちに出してもーたから、 二日酔いもないやろ?」 「そうだな。 腹減っちゃった。 一緒に朝飯食えるか?」 「この時間だと…カフェぐらいしか開いてないで?」 「何でもいいよ」 なぜか気持ちが軽かった。 ひたすらに吐いて身の内に溜まっていた嫌な思いも全て出て行ってしまったような。
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