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「それは…やっぱり、
エロティックな意味合いですよね」
「勿論」
「………」
「僕の描いた絵は。
――未発表のまま終わらせてもいい」
「えっ!?」
「それでも描きたいと思う。
キミを。
キミが想う… 『なにものにも代えがたい愛しい瞬間』 を」
「香曽我部さん…」
「キミはわかるといった。
僕には君の作る 『愛』 が――。
僕もキミにならわかると思う、
僕の描きたい 『愛』 が」
「ええ…そうですね。
本当に…」
感性の質が似ていると、
初めて香曽我部の作品を見たときから思っていた。
自分の作品に込めた想いやメッセージも、
彼ならわかってくれるだろうと。
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