最強達がいるとされる神殿

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「なんだ!!!」  「俺は負けられないんだよ!!!」  「なんだ、その炎は!!!」  男性はその炎を見て恐れているような反応をした。  「これか?この炎は地獄の炎だ。これは、水をも蒸発させる」  地獄の炎によって水がどんどんと蒸発していき遂には涸れはててしまった。  「そんなバカな!!!あれだけあった水を!!!」  「俺は常に先へ向いているんだよ!くらえ!!!インフェルノ・スラッシャー!!!」  地獄の炎を纏った剣が男性に向かって振り下ろされ男性はその一撃を受けてしまった。そして、炎の渦が消えると男性が倒れていた。  「俺の負け、か」  「ハア、ハア、ハア、あんたの負けだ」  彼のほうも限界だったのか。膝をついていた。  「負けるわけにはいかなかったんだがな」  「あんたたちが負けられないんだったら、俺はもっと負けるわけにはいかない。この世を生きている人間としてあんたたち死んでいる人間に負けたら人間は何も進歩していないということだろう?」  「ふっ、そうかもしれないな。あの娘を頼むぞ」  男性はどこか清々しい顔で彼に後を託し消えていった。  「あたりまえだ」  彼は消えていった男性にそう宣言し、その場を後にした。  ―――神殿最奥―――  「等々ここまで来てしまったのね」  彼女は独り言のように呟いた。  「ああ、そうだ」  扉が開かれ彼の声がした。彼女はその声に振り向き彼に向き直った。  「久しぶりね」  「ああ、久しぶりだ」  久しぶりに会ったというのにそこには久しぶりの再会というような雰囲気はなくどこか張り詰めたような二人にしかわからないような雰囲気がそこには存在していた。そして、どちらからともなく二人は互いに剣を持ち構えた。  「行くぞ」  「来なさいよ」  そして、二人は同時に走り出し剣を振るった。最初の一撃は互いに肉体強化の力を使い二撃目には互いの得意な能力、彼は炎、彼女は風を次第に二人の能力は際限なく部屋のあちこちにぶつかりフィールドがどんどんと壊れていく。それでも、なお二人は無言を貫き剣を振り続ける己の想いを載せて振り続ける。  何度もの剣を振り続け互いに一度間隔を開けるために下がった。そして、空気が変わった。
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