最強達がいるとされる神殿

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 「クスッ、さて、始めましょうか!!」  「ああ、こんなところさっさとおさらばしよう」  彼は彼女へ手を伸ばし彼女はその手をつかんだ。そして、二人は力を溜めて同時に力を解放した。  「「テンペスト・インフェルノ!!!」」  二つの風と炎が一つになり強力な力となった。その力は天井にぶつかり次々に結界を破っていったが最後の一枚にぶつかると二人の攻撃を押し返そうとする結界と二人の力が拮抗している。  「うおおおおおお!!!!」  「はああああああ!!!!」  だが、二人の攻撃の威力がだんだんと弱まり始めた  「っく!!これ以上は」  「こんなところで終われない」  そこに、  『二人ともまだだよ。まだ諦めるには早すぎる』  『ここから出るんだろ』  『そうだ。俺たちをここから解放してくれるんだろう?』  「みんな、どうして?」  そこには今まで倒してきた者たち。そして、今まで閉じ込められていた魂たちがそこにはいた  『どうして?そんなの決まっているだろう。俺たちより若いのが俺たちを解放しようと頑張っているのによ俺たちだけが黙ってみていられるかよ』  『ああ、そうだ受け取れ俺たちの力を』  彼らが手を二人のほうへ向けると  「力が湧いてくる!!」  「ええ!!」  『行け!!!二人とも』  「うおおおおおおお!!!!」  「はあああああああ!!!!」  二人の攻撃は徐々に勢いを取り戻していく。  ピキ、ピキピキピキ!!!罅が入り始めた。そしてついに  バリン!!!  「「はあ、はあ、はあ」」  二人は息も絶え絶えといった状態だった。  『よくやった。二人ともこれで我々は長い時をかけてようやく解放される。ありがとう』  『これからも、いろんな困難があるだろうけど今の君たちなら大丈夫だろう』  「みんな」  『幸せになるんだぞ』  彼女に向かって放たれたその言葉に彼女は顔を真っ赤にさせた。  「な、な、何言ってるんですか!!!べ、べ、別に好きとかそんなんじゃないですし」  真っ赤になりながら言っても説得力は皆無だったため。魂たちは皆温かい目で見つめていた。  『はっはっは。まあ、お前さんも嬢ちゃんを泣かしたら。枕元に出てやるよ』  彼に向かって皆言いまくっていた。  「誰が泣かすかよ。死人どもは早く成仏しろよ」  魂たちと彼との言い合いが始まった。
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