最強達がいるとされる神殿

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 ―――二つ目の門前―――  (一戦目は何とかなったな。だが、どこからともなく見られている感じがするということは恐らく他の門番たちにも伝わっているかもしれない。あまり手の内はさらすことはできないな)  そう思い彼は次の戦いでの大まかな戦術を立てながら二つ目の扉をくぐっていった。  「此処が二戦目の舞台か」  そこは、あちこちに凹凸がありさっきのように縮地を使うことはできなくなっている。  「ようこそ」  声のした方には紳士然とした五十ぐらいの男性がいた。  「どうも。此処の門番はあんたなのか?」  「ええ、そうですよ。何か意外なことでも」  「ああ、紳士然としたあんたのような人が何でこんな所にいるのか不思議でね」  「なるほどなるほど、まあ、挑戦してきたものはみなこの格好を見ると不思議がりますがね。こう見えても私は人を殺すのが趣味なんです、よ!!」  その声とともに男性は凹凸をものともせず走り近づいてきた。そして、ナイフを取り出し一気に切り裂いた。  「!!!」  切り裂いたように見えたが済んでのところで彼は剣を抜いて防いでいた。  「ほう、この初撃を防いだのはあなたで二人目ですよ」  「!!!」  その言葉に彼は驚きの表情を見せた。  「一つ聞かせてくれ最初にこの初撃を防いだのは10年前にこの場所に挑戦しに来た少女か」  「ほう、彼女のお知り合いですか」  「ああ」  「なるほど、ならば一つだけ教えておきましょう。彼女はここから出ることはできませんよ。永遠にね」  その言葉に彼の目つきを変えながら訊いた  「どういう意味だ?」  「言葉通りですよ。あなたが彼女に勝っても彼女はここに居続けなければならない。それに勘違いしていることがあると思うので、もう一つだけ負けて死んだとしてもここに生き残り続けるのですよ。魂だけでね」  「な!!!」  「くっくっくっく!!!」  男性は声を押し殺して笑っていた。  「そうかい。言いたいことはそれだけか」  「なに?」  「それだけのようだな。なら、押し通らせてもらう」  そう彼が言うと同時に、彼は男性をそう彼が言うと同時に、彼は男性を強化した腕で殴りつけていた。  「ぐはっ!!」  「あんたが何と言おうとも俺は俺のやりたいようにやるだけだ」  「面白いですね。やれるものならやってみてください」
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