第一話 実家の自室の窓から入ってきた阿呆狐

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日直の号令が教室に響く。というのも、実は日直が自分だという。クスクスと静かに笑う声。聞こえないように笑ってるつもりだろうが、私には聞こえている。 先生が教室を出て、見えなくなってしまうと、突然私の襟の後ろを引っ張る後ろの男子が制服の中に何かを入れた。冷たい液体...水? 「最悪だ...。」と声が漏れる。サブバックを持って更衣室に走る。どうせ次の授業は体育だ。体育着に着替えればいいだけ。 更衣室にて、ワイシャツを脱いで背中の部分を見る。冷たい液体の招待はお茶だった。水の方がマシだが、お茶となれば匂いもつくからいやだ。     
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