第二話 妖怪九尾狐はうちの学校で噂の教師が気になるそうだ

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天井に何十分も張り付いていた白夜が降りてくる。私の頭に直撃。床に着地。いや私に向かってドヤ顔すんな。白夜は私の耳元で小声で話し始めた。 「...なあ、さっきなんかに気づいたっつってたよな。何なんだ?」 「なんていうか...こう、輝くようなオーラが見えたんだよね。でも教室を出た時、疲れているような表情になったんだよな。」 「なるほどな...。」 ...あ、いいこと思いついた。 「白夜さ、どうせ私以外見えないんだから渡村先生尾行してきたら?」 「は?何でだよ。めんどくさい。」 「そこをなんとか...!」 「やだ。」 「行ってこい。」 「行く。今行く。」 白夜はとぼとぼと教室を出ていった。どうだ、不良ママの血は恐ろしいだろ。 「...おい、月乃。」 右から男の声がする。声のする方向を見ると、男子が私をじっと見つめていた。小さく手招きをし、私は何となくそちらにそーっと近づいてみる。こんなこと今まで無かったのだが。男子の一人がひそひそと話し始めた。 「お前は貧乏人だから当然渡村のいい所なんてわかんねえよな。」 「まあ...完全にという訳では無いけどね。女子達の気持ちは少しわかるけど...。」 「お前何か渡村の秘密とか探れるか?」 「は?」 なんだよそれ。え、私がやんなきゃダメ?スパイやらハッカーにでもなれって言うの!?     
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