第二話 妖怪九尾狐はうちの学校で噂の教師が気になるそうだ

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つまりは渡村先生には何の罪もなく、毎日女子達が勝手に詰め寄ってくるから、そのせいで男子から"超モテるイケメン教師"というイメージがつくようになったということ。渡村先生本人はそんなつもりがないのに、周りの女子達が騒ぐから、それを収めるだけで大変みたい。 「外見がカッコイイから」とか「優しいから」とか、確かにそんな感じはあるけど、本当はそんなこと思われることを、渡村先生は望んでなかったんだろうな。 「じゃあ女子達の騒ぎさえ停められれば、男子達も渡村先生も安心するんだね。でもどうやって...。」 手段なんてものは思い浮かばなかった。これでは男子達は勿論、渡村先生を救うことなんてできない。一体どうすれば...。 __..."救う"?なんで私そんなこと考えてんの? 「月乃家ってホント大変だよな。"運命"ってやつにいつの間にか出くわしちまうから、あー魔夜マジでカワイソー。」 そう言って白夜は勝手にどこかへと去ってしまった。 「ちょ、待ってよ!私そんなつもりじゃ...。」 時すでに遅し。白夜の姿はもうない。 ...いや、これからどうすんだよ。私まるで探偵みたいなことになってんじゃん。そうやってそのまま続けたらいつの間にか街救ってたとかならないよね!せめてそんな結末避けたい!マジでやだ! 「クッソォ...なんで私がこんなことに...うっく...もうヤダ...。」 涙目になりながら地面に倒れる。     
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