第三話 大木で待つ貴方、悲しき君の面影

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「...わかりません。」 「そう...。」 涙目になりながら答える。 脱出方法なんてものは知らない。そもそもなんで私がここに吹っ飛ばされたのかもわかんない。まさか贈り物ってそういうこと?"贈り物"じゃなくて"送り者"なの!?そういうこと!?いや日本語おかしいよ?私"送られ者"ですよ!? もう...諦めようかな...。 「...貴方ってちょっと面白いね。」 「えっ?」 「いや、なんだかその、ちょっとだけアレンに似ていた。アレンは落ち込んでいる私によく声をかけていたの。そんなアレンが優しいから...結婚したの。」 「えっ、け、結婚!?」 普通に付き合ってたんじゃなくて、既に結婚!?いやそんなことカミングアウトされは私の頭の中がごちゃごちゃだわ! 「ええ、結婚したわよ。」 そういって左手を見せて笑顔を浮かべるミリアさん。左手の薬指には...銀色の指輪がはめられていた。別に飾りとかがある訳でもない、シンプルだけど綺麗な指輪だった。よくよく見ると、指輪には"I Love You"と文字が掘られていた。 「あの人からプロポーズしたの。「一生君を見捨てたりしない。世界中の女達の中で、君こそが僕だけの大切な女神だ。」そう言ってたの。」     
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