第四話 超展開、いや急展開になりました。さてさてどうなる。

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背を向けつつも私に手招きする白夜。手招きに誘われる私は白夜の近くに寄ってみる。もう少し近寄れとまた手招きする白夜。私は白夜の表情が見えるくらいベッドの上まで登って近寄る。 「...お前にいざと言う時だけ"イイコト"が起きるようにおまじないしてやるよ。」 いつものようにからかう様子ではなく、まるで悲しんでいる誰かを慰めるような真面目な様子だった。そう言って白夜は私の頭を優しく撫でる。時々ぽんぽんと優しく叩きつつも優しく撫でる。小さな子供をあやすような優しく暖かい触り心地。 「俺の本当の姿見たいか?」 「...まあ、気になる。」 「んじゃあ渡村のやつ解決したら見せてやるよ。頑張れ。」 しばらく私の頭を撫で続ける白夜。疲れているのか手を離してしっしっと私を手ではらった。私は白夜から離れる。白夜の表情は見えないが、寝息が聞こえることからもう眠りについたんだとわかった。 ...白夜の本当の姿。私はそれに少しだけ興味があった。だからという訳では無い。けれどここから近くに住んでいる人が苦しんでいる。私はその人を助けることは出来るのかな。いきなりの展開だが、仕方ない。白夜が来たからと理由をつけるだけだが、そうするしかなかった。     
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