訳あって神様から妖怪に成り下がった狐としきたりが厳しい家に住む女子高生がとりあえず同居するらしい

第四話 超展開、いや急展開になりました。さてさてどうなる。

「魔夜、びゃくちゃん帰ってきたのか？」
「帰ってきたよ。だからこっちで着替えてるんだって。」
「場所取られた感じ？」
「うん...そんな感じ。」
「あーなるほど。」
お母さんは本棚に隠してあったビールを取り出した。ってかなんでそんな所に隠してるんだよ。絶対温い。温くて不味いでしょ。ビール飲めないからわかんないけど。
「ってか母さん今日バイトないの？」
「ん？なんかうちのコンビニ今朝事故ったみたいでさ、しばらくは休みなんだって。」
「えぇ...何があったの...。」
「確か最初強盗が数人押し寄せてきて突然爆発みたいなのが起きて火事になったらしいのさ。」
どうしてそうなった。本当にどうしてそうなった。強盗からの爆発？強盗が爆発させた？なんでわざわざそんなことするの？意味わからんよこの世の中！
「丁度その時間に来ていたお客さんが酷い怪我したみたいでさ、病院に搬送されてったって。」
「うわぁ...お気の毒に...。」
「まあ息はしてるみたいだけどなんかギリギリだって。」
可哀想に...としか思えない。他人を気持ちだけで思っても何も行動に出せない。知らない人だからと片付けてしまう。