第四話 超展開、いや急展開になりました。さてさてどうなる。

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「あっ、適当に飯作っといたから食っておいて。」 「はーい。」 今お母さんのバイトの話をしたが、お母さんはうちの社の仕事以外にも、近くのコンビニでバイトとして働いてる。神社の仕事はあまり好みじゃないらしく、コンビニのバイトの方が一番気楽にやりやすいとのこと。 リビングの食卓には珍しくしっかりとした食事が置いてあった。ふっくらとした白いご飯、出来たてだとわかるぐらい湯気が出てるワカメと豆腐の味噌汁、微妙に枝豆も紛れてるきんぴらごぼう、そして焦げ目が少しついてる(失敗したとは言ってない)焼き鮭。いつもは手抜き料理を作るくせに...例えば冷凍食品だとか、カップラーメンとか、酷けりゃお金を置いて「自分で買って食え」と言われたりするけど、ぱっと見そんな感じはしない。その普通の朝食セットの隣にちょこんと置かれた皿に乗っかったお稲荷さんと焼き鮭。えっ、これ白夜用?足りる?ってか今上にいるけど食べんの? 「...呼んでこよ。」 そう思って回れ右をした瞬間目の前に男が現れ...。 「ギャァァァ!!!?」 白夜だった。丁度後ろにいたのだ。ってかさっきまで寝てなかった!? 「驚かすなよ!」 「それはこっちのセリフでしょ!?...ってかアンタ寝てなかったの?」     
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