第五話 1年間に何百人死んでると思う?

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「えっと...一年経っても来ないから、自分から向かったのかな。」 「あーなるほど。ってかそいつが自殺したの一年前か。」 「そうそうそう。」 そう思ってふっとエレベーターの階数を見る。...だんだんと...ゆっくりに...なってる気がする...。 「...白夜。」 静かに呼びかける私。 「...何だ。」 静かに答える白夜。 「...これどうなんの。」 声が震えながらも静かに問う私。 「...。」 だまりこむ白夜。かと思えば突然深呼吸し始める。 「魔夜、 ちょっと黙ってろ。」 そう言って突然私の足に札を貼り付ける。 「ちょ、何すんのよ!!足が貼り付けられて動けないんだけど!?」 「だから黙ってろって!!喋ってると舌噛むぞ!」 「なんで舌噛...えっ?」 ぽかんとなる私。ふとエレベーターの階数を見ると、...数字が表示されてない。しかもエレベーターが上がっていない気がしてる。 その時だった。 ゴォォォォッ!!!キィィィィィ!!! 突然重力が上向きになり、耳に劈くような轟音が聞こえ始めた。これはつまり...いや...信じたくないが...。 「ギャアアアアアアアアアァァァ!!!」 タ○ーオ○テラーの如く、エレベーターが落ちてるのだ!!     
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