プレゼントをまよう

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プレゼントをまよう

 0時になり、日が替わった。  ついでに、月も替わった。  その瞬間、進一のスマホがぴこんぴこん、とメールをいくつか受信した。  おそらくタイマーを設定して配信しているのだろうが、日が変わった瞬間に受信するメールは日々いくつかある。それにしても今日は多いな、と思っていくつか見たら、タイトルに「ハッピーバースデー」と書かれたものがいくつかあった。  過去何気なく登録した情報サイトからのバースデークーポンだ。「二月生まれの方へ」と書かれている。  スマホを睨んでいたら、雅人が首を傾げた。 「どうしたの」 「いや、俺、二月生まれだから、二月になったとたんにいろんなとこからクーポンとかのメールが来たんだけど……。二月生まれっていっても、二月の後半だからな。まだあんまり誕生日って気分でもないのに、いきなりこんなのが送られてきてびっくりしたんだ。まあ毎年のことだけど」 「ふうん」     
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