第1章 ふわふわした足元とぬかるみと

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蒼ちゃんが洗い物をして、テーブルを片付けるのが私の役目だ。 テーブルをふきんで拭いている時に、ガスやスマホ代金の催促状が目に入った。 ひとところにまとめてあるところを見ると、払わなくてはならないとは思っているのだろう。 しかし、早く払わなきゃと小言をいう権利は私にはない。 私は、蒼ちゃんの恋人ではないのだから。
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