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むしろ。奥を満たす神野くんの感触だけで頭が飛びそうになるくらい気持ちいいのに、愛おしげにわたしの感じやすい場所を手を伸ばして弄り回し、唇や胸に舌を這わせてくる上林くんと高松くん。あぁ、もうやめて、と目をぼうっと霞ませて息も切れぎれになりながら酸素を求めて金魚のように必死に喘いだ。
こんな時こそ。世界で一番最低な女みたいにひたすら嘲られて貶められ、羞恥で頭が真っ白になるくらい辱められた方がよかったのに。
こんなことになったのは自業自得、わたしが淫乱で変態でみんなに軽蔑されるようないやらしい女だからなんだって。意地悪く身体で思い知らされるべきなんだ。罰としてのセックスで無茶苦茶にされる方がいい。
なのに。…こんなに胸が痛くなるくらい。みんな優しくて、わたしなんかを大切に、愛おしげに撫で回して…。
他の二人の介入を押しのけてがっしりとしがみついてくる神野くんにわたしも夢中で縋りついた。抑えきれない声を上げて彼の背中に両脚を高く上げて絡ませ、彼から全てを搾り取ろうとするかのように容赦なく腰を遣う。
「あ、あっ。…眞名実…っ、そんな。…は、あっ、すきだ…、あぁ…」
ぴったり身体を密着させてる彼が腰の辺りを細かく震わせ、やがてぐったりと力を抜くのをまざまざと感じた。わたしでいってくれた、と安堵と微かな満足を感じる。けど。
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