王道なのに蚊帳の外

4/31
前へ
/125ページ
次へ
にしてもなんで俺が庶務に選ばれたんだろうな?未だに疑問だ。 生徒会役員は人気投票みたいなもんだから、例え庶務だとしても俺みたいな平凡が選ばれるわけないんだけど…おかしいな。 「ん…これ会長の決裁がないと駄目な書類だ…参ったな~。最近全然来ないんだよな~会長」 まあ王道君を構いまくってるんだろうけど、俺の見える範囲でやってほしいな~… 「仕方ねえ、こっちから出向くか…この決裁が下りないと他の仕事も出来なくなっちゃうし…」 俺は書類をもって部屋を出た。 「ふああ~…ねみ~…」 最近仕事が多くて睡眠時間が減ってるので、とても眠い。 BLゲームやるんだったらいくらでも徹夜できんだけどな~。 「あ、黒木様!」 「…ん?おー、お疲れ~」 会長を探す道すがらに出会ったのは、会長の親衛隊所属のチワワちゃんだった。 なんで俺にも様つけてくれるのかは知らないけど、生徒会所属だからなのかと思って放置している。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

143人が本棚に入れています
本棚に追加