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監視がいるわけでもないから、提出するスケジュール通りに行く必要もないし、そもそも俺が生徒会だからスケジュールなんて変え放題だ。
「要人さん…俺からもお願いします。迷惑はかけないので…」
「……」
そう言うと、要人さんはその端正な眉を顰めたが……やがて諦めたようにため息を吐いた。
「…わかった、行ってやる」
「――!ありがとうございます!要人さん!!」
「よかったね、一矢」
「うん!!」
要人さんが行ってくれることに了承してくれたのが嬉しくて、つい元気よく頷いてしまったら、あき兄がニッコリ笑って頭を撫でてくれた。
あ…、この感覚久しぶり…
「えへ…」
昔、あき兄がよく頭を撫でてくれたのを思い出して、思わずくふりと笑ってしまった。
「――ぐふうっ!!」
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