手の込んだ震え

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切れたばかりのトカゲの尾は、まだ生きていると言うのに、漢字で表記しようか平仮名で表記しようか悩むなんて、君はなんてラッキーなんだ!しょうもない事でも全力で、最前線を生きているその眼差しは、決して偽善ではないだろう。 もう夕暮れ時だ 真っ赤に染まっていく唇を 噛み締めてさらに赤くしていく かなりの勢いで分散していく遺伝子のように、細胞はもう破壊されてしまった。逃避行動が間に合わず、狙い打ちされて、一つ一つ確実に撃ち抜かれていた。支離滅裂な破壊神は約束を破棄した。 話を最初に戻せば 要するに生きるという事は 創造と破壊の繰り返しと言うことだ。 ほら、トカゲの尾はまだ跳ねている        苦        し        み        に        耐        え        な        が        ら
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