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ミエは金光の方へ目をやった。その横顔を見て、レイは吃驚仰天。
「野水さんは、若い時の高峰三枝子に似ているな」
「エッ! 古い話だな」
「石原裕次郎が好きだった、あの高峰三枝子?」
「そうだよな……」
「そう言われたことないの? 野水さん?」
「ありませんねえ」
すべてが良く見えるレイの錯覚だったこもしれないが、尚も、拘るレイだった。
「最初から飛ばし過ぎだよね。金光君を無視してゴメンね」
「夢中になり過ぎたかな」
ミエは165センチあるモデルのような大柄な女性であったが、顔は小さくスタイルは
抜群だった。レイは167センチで男性としては小柄な方だった。
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