第1章 卒展での出逢い

8/30
前へ
/41ページ
次へ
 ミエは金光の方へ目をやった。その横顔を見て、レイは吃驚仰天。 「野水さんは、若い時の高峰三枝子に似ているな」 「エッ! 古い話だな」 「石原裕次郎が好きだった、あの高峰三枝子?」 「そうだよな……」 「そう言われたことないの? 野水さん?」 「ありませんねえ」  すべてが良く見えるレイの錯覚だったこもしれないが、尚も、拘るレイだった。 「最初から飛ばし過ぎだよね。金光君を無視してゴメンね」 「夢中になり過ぎたかな」  ミエは165センチあるモデルのような大柄な女性であったが、顔は小さくスタイルは 抜群だった。レイは167センチで男性としては小柄な方だった。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加