瀬名駿斗1・宣戦布告

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瀬名駿斗1・宣戦布告

 瀬名駿斗は、面倒そうに溜息をついた。  海外でプロのバスケットボール選手として活躍している瀬名にとって久々の日本は半分が仕事みたいなものだ。  この日もスポンサーの一人が何やら気を利かせたらしく、珍しいホストクラブを紹介してくれた。 「ホスト、か」 「でも、瀬名くんもそっちの趣味あるんでしょ?」 「どこから聞いたんですか、それ」  まぁ、あまり隠していない。男とか女とか、そういう枠で相手を見ていない瀬名はどちらも相手にしてきた。  だが相手にしてきたのであって、好んでしていたわけではない。たまたまそうした気分の時に適当な相手を選んでいたにすぎない。 「その店、何でも綺麗どころが揃ってるとかで人気なんだよ」 「はぁ」  上機嫌で話すスポンサーとは裏腹に、瀬名は乗り気ではない様子で適当に返事をする。  だが、実際日本にいてもそれほど予定はない。昔の知り合いに会いに行くのも少し億劫でもあるし、時間を潰すにはいいかもしれない。  スポンサーの好意を無下にする事もできないので、その位の軽いノリで瀬名は受ける事にした。  やがて豪奢な屋敷の前に到着し、促される様にして入った瀬名は、そこで運命の出会いをするのであった。
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