考察1# 純情娘とレモンスコーン

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「なんだか絵を観ているようです」 美鈴は、庭に関する知識は無かったがなんとなくそう思った。 そう言った美鈴に、藤原は大きく目を見開 いて嬉しそうに言った。 「そうなんだよ!この絵画的な美しさを理解できるなんて、やっぱり君はここで働くべき人だ!」 今までの静かな印象とはまるで違う、子供のような無邪気な笑顔で笑う藤原を見て驚いた。 「は、はい!ぜひよろしくお願いします!!」 うん、うん、と藤原は満足そうに微笑みながらグラスを拭いている。 ≪イングリッシュガーデンだけでは無く、ここの紅茶やスイーツ目当てのお客さんも多いんだろうなぁ≫ と、思いながら美鈴はミントティーとレモンスコーンを完食して、お金を払おうとするも断られたので丁重にお礼を言い店を出た。 6時前なのにまだ外は夕日で明るい。 美味しいスイーツと素敵な出会いに感謝しながら美鈴は地下鉄の駅へと向かった。
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