03 奴隷生活

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「さーて、お立ち会い!  ここにいるのは、金色の瞳を持つモノ!  そこにいるお嬢さん、そこにいるお坊ちゃん。  経験値は欲しくないですか?  個々にある石をこの子に当てるだけで経験値が大量に貰えますよ!」  旅の商人によって購入されたボクは、経験値をあげる道具として扱われてた。  そして、子どもから大人まで沢山の人に石をぶつけられた。  痛い。  痛い。  痛い。  心のなかで何度もそう呟いた。  しかし、それも長くは続かなかった。  ボクが旅の商人に買われてから数ヶ月。  旅の商人とボクが移動中。  盗賊に襲われた。  旅の商人は殺され、ボクは再び連れさらわれた。  次にボクが連れてこられた場所は、コレクターの家。 「おやまぁ、キレイな金色の瞳じゃないかー」  コレクターの女は嬉しそうに笑った。  ボクは恐ろしくなった。  ここでどんな目に会うのだろうか?  それが怖くなった。  殺されることはないだろう。  死にはしないだろう。  殺せはしないだろう。  たが、痛みはある。  だから、怖い。  コレクターの女は、ボクに首輪をつけると部屋に連れてこられた。  その部屋は暖かった。 「ほら、タマ。  男を連れてきたよ。  この子の子どもを作るんだ」  コレクターの女は、そういってボクをタマと呼ばれる尻尾が3つ生えた獣人の女の子の前に突き飛ばした。 「子ども……?  でも、この子も子どもじゃ……」  タマは小さな声でそういった。 「口答えするんじゃない!  金色の瞳を持つ子どもを大量に生産して売ればウチのコレクターの数が増える。  これは素晴らしいことなんだよ!」 「わかりました」  タマは、ボクの身体を抱きしめボクが落ち着くのを待った。 「仲良くするんだね!」  コレクターの女は、そういって部屋を出た。
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