04 掟

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 ボクは、座来栖と出会い。  13とも出会い。  その大地を踏み込む。 「ようこそ。  パンドラの村へ」  13がそういって小さく笑う。 「あ、はい。  お邪魔します」 「これからは、こういうときは『ただいま』でいいんだぞ?」  座来栖の言葉にボクは、嬉しかった。  家族からも無視され、学校のクラスメイトからも避けられ。  ボクは、この言葉を忘れていた。 「ただいま」  ボクの心が暖かくなる。  ただいまって安らぐ。 「おかえり、ボク」  そして、思う。  おかえりって暖かい。 「……その子は、誰じゃ?」  そういって現れたのはショートカットにセーラー服を着た女子高生風の女の子。  瞳は、ボクと同じ金色だった。 「この子の名前は、鋼 ボクだ。  清空さんのところでお世話してもらおうと思っているんだが……」  座来栖が、そういった。 「金色一族とこんなところで、出会うとは思わなかったな」  彼女の名前は、詩空 清空。  詩空孤児院の院長を務めている。 「だが、コイツはちょっと訳ありなんだ。  フィサフィーと接触している」 「そうか。怖かっただろ?  生きていてよかった」 「あの……」  ボクは話した。  フィサフィーにかけられた呪いのことを。     
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