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「壁人間ですか?」
ボクが小さく言った。
「壁?いや君は壁にはなれない」
「え?」
ボクは驚く。
「君の肌は脆い。
だから壁には向かない」
ボクはひどく落ち込む。
「だが、魔力量は非常に多い」
「はい」
ボクは、なにかに役に立てるのかと期待に満ちる。
「君の場合魔力依存の魔法より魔力量依存の魔法を目指すといいだろう」
「それは、どんな魔法ですか?」
「持続系魔法と言われ魔力供給を続ける限り放ち続ける魔法さ」
ボクにはいまいちピンと来ない。
すると清空が答える。
「例えば、そうだな。
何か作ってを操る魔法とかだな」
するとボクは思った。
「それってゴーレムとかですか?」
「そうだな。
クラスで言えば、ネクロマンサーやゴーレム使いなどがそうだろう」
「僕はそのクラスを目指すといいんですか?」
「ネクロマンサーもゴーレム使いも高い魔力と技術が必要なんだ。
簡単になれるものじゃない。
そして君の場合、ダメージを与えたモノに大量の経験値を与える能力だからね。
君がまずすべきなことは、ダメージを喰らわない技術をつけることさ」
「ダメージを喰らわない技術?」
白銀が見せる白い歯にボクは不安げに尋ねた。
「逃げることさあとは攻撃を避けること」
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