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ボクが次に意識を取り戻したとき。
ボクは薄暗い部屋にいた。
そして、何かに押し出されるようにボクは前に出た。
年老いた女性の声が聞こえる。
「残念ですが……
この子は咎人のようです」
「そんな……」
ボクを産んだ母親が涙を流す。
「……どうされますか?」
年老いた女性が母親に尋ねた。
「顔も見たくないです。
処分してください」
「わかりました。
では、こちらで処分しますね」
年老いた女性がそういうとゆっくりと薄暗い部屋を出た。
「咎人か?」
年老いた男性が静かに尋ねる。
「はい」
「咎人……業を背負い産まれし異世界の使者。
腕にあるアザがその証拠じゃのぅ」
「……はい」
「では、行こうか。
咎流しの川へ……」
ボクはそのひどい会話に絶望した。
産まれてすぐに殺される。
そして、これが自分の人生なのだと悟った。
冷たい冷たい川に流される。
苦しい。つらい。
それが、ボクが最初で最後に感じる苦しみなのだと思った。
ボクは静かにそのまま沈んだ。
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