02 中陰

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「……死んでいるか?」  荒い男がそういってボクの方を見る。  ボクは静かに目を開けた。 「……あ……あ……」  ボクは声を出そうとするがうまく話せない。  赤ん坊であることを忘れていたのだ。 「ケッケッケッ」  荒い男が嬉しそうに笑う。 「男なのは残念だが、赤ん坊だからな。  奴隷としてはそこそこの値段で売れるんじゃないのか?」  別の男がそういうとボクを布でできた袋の中に入れた。 「そうだな。  まぁ、夜の肴代にはなるな」  こうしてボクは、男たちにより奴隷商人へと売られたのだ。
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