04 掟

2/9
43人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
 ボクは、座来栖と出会い。  13とも出会い。  その大地を踏み込む。 「ようこそ。  パンドラの村へ」  13がそういって小さく笑う。 「あ、はい。  お邪魔します」 「これからは、こういうときは『ただいま』でいいんだぞ?」  座来栖の言葉にボクは、嬉しかった。  家族からも無視され、学校のクラスメイトからも避けられ。  ボクは、この言葉を忘れていた。 「ただいま」  ボクの心が暖かくなる。  ただいまって安らぐ。 「おかえり、ボク」  そして、思う。  おかえりって暖かい。 「……その子は、誰じゃ?」  そういって現れたのはショートカットにセーラー服を着た女子高生風の女の子。  瞳は、ボクと同じ金色だった。 「この子の名前は、鋼 ボクだ。  清空さんのところでお世話してもらおうと思っているんだが……」  座来栖が、そういった。 「金色一族とこんなところで、出会うとは思わなかったな」  彼女の名前は、詩空 清空。  詩空孤児院の院長を務めている。 「だが、コイツはちょっと訳ありなんだ。  フィサフィーと接触している」 「そうか。怖かっただろ?  生きていてよかった」 「あの……」  ボクは話した。  フィサフィーにかけられた呪いのことを。     
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!