ボクはこたつです。

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──────2────── 「はるくん!!」 「あ、ゆうなちゃん、久しぶり」 「寒かったでしょ?炬燵入って!」 「ありがとうね」 そう言ってメガネをかけたはると呼ばれたお兄さんが寒いと言いながら入ってきた 今日は正月の親戚の集まり会 大人達と子供たちとでテーブルが違うんだ 「あれ、けいたとだいきはどこにいるの?」 けいたくんとだいきくんはゆうなちゃんの弟たち はるさんはゆうなちゃんの従兄弟なんだ 「向こうの部屋でキャロラインと遊んでる」 キャロラインは猫の名前。 とっても可愛いんだよ。ボク、彼女と友だちなんだ。 「そっか、後で混ざってこようかな」 「私も一緒に行くね」 「いいね、行こう」 「はるくんは4月から大学生だっけ?」 「そうなんだよねぇ、はぁ」 「大学生になるの嫌?」 「んー自分の好きなこと出来るからいいんだけどね、家から離れるのやだなって。一人暮らし出来る自信がないかなー」 「ちょっとはる、ゆうなちゃんの前でみっともないわね、大学生になる自覚もちなさいよまったく」 この人ははるくんのお母さん 「はるくんなら大丈夫だよ!」 「ありがとね、ゆうなちゃん」 実はここだけの話、ゆうなちゃんははるくんの事が好きなんだ 見えないけれど炬燵の中ではゆうなちゃん手を拝んでる 毎年ゆうなちゃんははるくんと話すの楽しそう ボクも嬉しくなっちゃう
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