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第二話 歴史
刻歴千二百二十二年、エルフと人間との間で領土争いの戦争が勃発した。魔力を多く有するエルフが圧倒的に人間を一時期圧倒したが人間も策を練らなかったわけではない。
刻歴千二百二十四年、人間が初めて魔族召喚の儀式に成功した。初めて成功したのはゴブリンと貧弱な種族ではあったが、その儀式で召喚した魔族を調教することでそれを人間側の勢力とした。そして、それらを召喚獣とした。
刻歴千二百十五年、召喚の魔法により形成は逆転したが、どちらにももう魔術師が少ない状態まで進み、平和条約を結ぶ結果になった。
その後八百年近くは少しの内乱はあったものの、治安は年を重ねるごとに安定していった。中立貿易都市なども増え、エルフと人間に平和が訪れたように思えた…しかし、世界は安定を求めず。
二千三十四年、再び戦争が勃発した。エルフの姫と呼ばれる方と人間の中で最優秀の魔術師がともに中立貿易都市のひとつの宿で死体として見つかった。このことにより、人間はエルフが人間を騙し裏切ったと、そしてエルフは人間がエルフを裏切ったとして戦争が始まった。しかし、この戦争では前回の召喚の儀式を両方が用いたため、召喚した召喚獣での戦争すなわち代理戦争が始まったのだ。
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