第3話 召喚と少女

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授業自体は難しくない、むしろ私は知識に置けば上の学年の生徒たちをしのぐぐらいだ。しかし、魔力量も問題無いはずなのに簡単な魔法が使えない。でも実戦ならば、私はほかの生徒には負けない自信はあった。でもそれは、昔の話で今となっては実戦の授業など代理戦争がメインの今となってはもうない。召喚獣同士の戦いは少しあるが、魔法使いが実際に戦う姿などもうみんなの記憶から消えていた。 「フェルノさんこの問題わかりますか?」 先生から問題の質問をされたが、簡単にわかってしまった。火属性の応用、範囲の拡大のスペルの空欄に入る文字。 私は基礎魔法のスペルなら全て暗記している。応用魔法のスペルも八割がたは覚えている。そして、それ応用し使われたときにその魔力を暴走させることができる。魔法使いとしてははっきり言えば異端の技。相手の魔法の存在の否定する技を覚えた。 「答えは、火の因果に従い、塊をもって汝の身を焦がす。です」 「正解です」 私がこのようなことができるのはみんな知っている。だから誰も驚かない。だが、このようなものをしても意味はない。実際に魔法使いが戦うことなどもう起きていないのだから。召喚の儀式で自分の召喚獣に魔法を使うための回路を無理やり植え付けても、実際に使うことができるのは一割ほど。はっきり言えば基礎魔法が一つできるぐらいである。つまりこんなことをしても意味はないと思っていた。     
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