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翌日。
AM7:00。
「……あふ」
大きなアクビを一つし、俺はクローゼットのドアを開いた。
開けて直ぐハンガーに掛かっている制服に手を延ばしかけるが、今日は学校に行かないんだったと気付き、手を引っ込める。
そして改めて適当な服を見繕い、着替えを始める。
結局、昨日は一睡も出来なかった。
俺の身体に何が起きているのか、見当もつかないが
父のあの様子が、ただ事でないのは明白。
今は変わらず痛みもないが
ひょっとしたら、俺が思っている以上にヤバい状況にあるのかもしれない。
いずれにしろ、父に話を聞かないことには何も解決しない。
帰って来た様子はなかったが、父が来たら話を聞けるよう準備をしておこう。
そんなことを考えつつ着替えを済ませ、クローゼットを閉めると、俺は「よしっ」と一声ついて部屋を出た。
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