天上界の天使

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「まあ、いいではありませんか。そこの二人はすでに知っているのでしょう?キドさんとのこと」  マキは赤面し、うつむいた。 「ところでそこのあなた、あなたは・・・葉月レイラさん、ですよね」 「どうしてオレの名前を?」  レイラが訊いた。 「あなたのことは龍勝、マキからいろいろ聞いていますよ。すっかり有名人ですね」 シスターはにこっと微笑んだ。 「そうでもないけど・・・」  マキと龍勝はシスターに、自分のことを何て伝えているのだろうか。少し気になる。 「シスター、この人達は?」  シスターの後ろにいた女の人の一人が言った。 「ああ、まだあなた達には言っていませんでしたね。マキのお友達の龍勝さんと葉月レイラさんですよ」 「なぁ、シスター。後ろの二人は?」  龍勝が訊いた。 「この二人はね、エンジェル・スレイよ。天上界の天使、と言ったほうが分かりやすいかも」  マキがシスターの代わりに答えた。
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