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教室まで瞬間移動したくても、生徒玄関を通らないと遅刻扱いにされるので沙蘭と別れてから龍勝は、生徒玄関の近くの物陰に瞬間移動したおかげで、ぎりぎり遅刻にならずに済んだ。
龍勝が教室に入ったときは、時計が8時25分を指していた。
「龍勝、ギリギリだな」
入り口の近くにいた男子が龍勝に話しかけた。龍勝はあの日以来、男子達とも仲がよくなっていた。
「龍勝君、オハヨ」
女子達も龍勝に挨拶をした。
「ああ、おはよう」
龍勝も挨拶をすると、自分の席についた。
「龍勝、おはよう。昨日はサボりか?」
レイラが話しかけた。
「悪いか?」
「いいや、別に。オレだってさぼるときもあるし。たまにだけどな」
この学園の先生は、別にサボっても何も言わない。成績さえ良ければのはなしだが。
龍勝はキドの席を見た。
「あいつなら当分無理だってさ。日野原のところに魔界から連絡が来て、しばらく魔界の闇のなかで療養だと」
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