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From:長谷貴文
To: 山村理香
20XX/03/09 21:57
こんばんは。寒い日が続いていますが、お元気ですか。
何度も連絡をして申し訳ありません。これを最後にしますから、どうか安心してください。
あなたのことが好きでした。ずっと一緒にいたいと思う人には、もう会えないだろうと思っていたので、あなたに会えたことが嬉しかった。
でも、僕の気持ちは迷惑にしかならないと、ちゃんと分かっています。強引に押し付けて、申し訳ありませんでした。
これ以上、煩わせることはありませんから、心配しないでください。
最後に、一つだけ伝えさせてください。
なぜか自分に自信がなくて、いつも自分を責めているあなたのことが心配でした。
あなたは、そのままで大丈夫ですから、自分を信じて真っ直ぐに生きてください。
幸せになってください。
長谷
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明かりが消えた学習塾の前。コーヒーショップのガラスの向こう、薄暗い歩道に、ぽつんと立っていた長谷さんの姿を思い出す。
あの時に読めばよかった。ちゃんと読んで、話をすればよかった。息苦しいほどの後悔が押し寄せてくる。
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